熟年登山ブームの陰で、全国の山でトイレ問題が起きて久しい。北海道の利尻島にある利尻山では地元の活発な啓発運動のおかげで登山者の携帯トイレ利用が加速しており、全国への携帯トイレ利用波及が大いに期待されている。
携帯トイレは吸水シートで固めた汚物をポリ袋で密封する非常用グッズ。阪神大震災を機に開発され、災害時はもとより、今日ではドライブや登山時に活用されている。環境省は登山道に木造の携帯トイレ利用ブースを設置し、携帯トイレを使いやすくし、山の汚染を防いでいる。また、茂みを求めて貴重な植物を踏み荒らす行為からも防げると効果を大いに期待している。利尻山登山道維持連絡協議会によると2007年4月〜9月までの携帯トイレの販売数は5644個で前年比14%増とのこと。島に入る前にあらかじめ用意している登山者も多く、年間約1万人の登山者を考えると、かなりの普及率になり、環境保全に大きな成果が出ている。同協議会は登山口に回収箱を置いて啓発に努めており、今年はさらに携帯トイレ使用率の増加が予想される。同じ北海道にある世界遺産・知床半島の羅臼岳では今シーズンから携帯トイレの普及を始める。利尻山の携帯トイレ普及効果は他の山のモデルとなり、各地の保護団体等が利尻島を訪れ、視察しているという。
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登山者のトイレマナーの問題は悪臭の問題だけでなく、人目を避けて茂みの中に入り込むために周辺の植物が踏み荒らされるという問題を抱えている。従って、携帯トイレの使用は登山道に設置したブースを使用できるので、茂みを荒らさずにすむ。どの山も貴重な高山植物がたくさんあるだけに、生態系を荒らさずすむ。富山県の北アルプス立山連峰では山小屋や交通機関などが連携してその名もズバリ「山岳携帯トイレネットワーク」を作り組織的に携帯トイレ普及を目指す。トイレが他の山に比べると整備されている北海道の大雪山国立公園は設備が整っているだけにマナーの浸透が遅れており、啓発が今後の課題であるという。
★どの携帯トイレも収納性に優れ、携帯性抜群。収納時は手のひらサイズで、ジャストフィットし、漏れにくい形状で安心できる。また、フタ付なので使用後の臭いも気にならない。★使い捨てではない携帯トイレもあり、何度も洗って使える経済的なものも。★凝固スピードが速く、逆流防止構造でこぼれ、臭いを防ぎ、凝固した便は水を加えるだけで簡単にトイレに流すことができる。従って携帯トイレは登山だけでなくドライブや本来の使用目的災害時に大変有効で、今後ますます需要が高まると思われる。一家に1セット備えておいて損はない。
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